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わたしたちに、いま、できること

ベトナムから Facebookによって、想像を絶する状況が伝えられてきました。
連続して襲ってくる台風が齎した未曾有の大洪水。
その惨状は、観る者の心を握りつぶすようなものでした。
 
第一報は、わたしたちが愛したベトナムの古都フエの学生からでした。
 
  
街の道路や田んぼ、畑が一面海のように波立ち、
また家の屋根だけがかろうじて見えている土色の水、水、水。
そこにはわたしたちが知っているフエはありませんでした。
 
それからは連日連夜、クワンチが水没した!クワンビンも町中冠水した!ホイアンの街が・・・!といった具合に、街が消えていく様子が克明に伝えられてきました。
 
日本に居る留学生たちは故郷の家族を想い、勉強に集中できず、また眠れない夜が何日も続いたと言っています。
 
そんな折、フエの学生からメッセージが届きました。
「これから寒い季節に向かうのに、服をすべて流されてしまった。明日食べるお米は、たぶん近所の人からもらえますが、服が流されてしまったのは皆同じ。わたしたちはこれからどうすればいいですか?先生はいつでもなんでも答えてくれます。もしかしたら何か良いアドバイスがありますか?」と聞かれ、思わず閉口してしまいました。「少し待っていてください。何か良い方法を考えてみます。」それが唯一口をついて出た言葉でした。
 
それから近くにいる留学生たちに相談したのが、この会の発足に繋がったのです。留学生たちは、異口同音に「今、日本でできること」「すぐにできること」「故郷のために役立ちたい」と言い、「遠い日本で心配しているだけではいけない」「できることからやろう!」を合言葉に集まってきました。そして、同じ思いを持った日本人の皆さんに相談し、 1024日に発足を迎えました。
 

発足ミーティングの様子